代表理事からご挨拶


初めまして。

日本慣らしトリミング協会の代表理事を務めさせて頂いております、

小松 義仁 と申します。

 

当協会は、多くの支持者の方々、協会会員様によってペット業界全体の意識を

「わんちゃんの負担を減らしていく」ことに向けることを一つの目的にしております。

 

結果として、トリマーの仕事がより専門性を増し、犬のことを想うトリミングサロン

将来に少しでも数多く残るように。

そして、これからの時代に向けて飼い主様が何より望むであろう形の

安心して預けられる【優しいトリマーさん】に近づける手助けを当協会を通して行っていきます。

 


私自身 トリマーを現職で続けており、気付けば10年以上トリマーの職業に就いております。

日々わんちゃん達と向き合いながら、幸いなことに その子達とも楽しく仕事をさせて頂いています。

 

トリマーという職業は、わんちゃん達がいるからこそ「生活」が成り立ちます。

そのわんちゃん達と楽しく過ごしながら仕事が出来るのは何とも最高の職業だな~、と思っております。

 

今でこそ、そんな事を思いながら仕事が出来ていますが、最初から「楽しく仕事」が出来ていた訳ではありません

自分が今のペット業界、その中でもトリミング業界には自分が「変えたい」と思う固定概念や意識が存在します。

その固定概念や意識に囚われず わんちゃん達への接し方やトリミングサロンの在り方自体を変えていった結果、トリマーという職業が自分にとっての天職に感じてしまう程に至りました。

 

私から見た [ トリミング業界 ] の技術を大きく2つに分けるとするならば、

2種類の技術、トリマーさんの形が存在しているかと思います。

正確には他の形(保護犬のトリミング等を含む)もあるのですが…、今回は「昔ながらの体制」のお話で失礼します。

 

 

1つは、「綺麗にすること」に注力しているトリマーさん。

そして二つ目は「可愛くすること」に注力しているトリマーさん。

それぞれの良さがもちろんあります。

トリマーというのは、Trimmer=カットする人なので「専門的な技術」が【切る】に特化している傾向が強いです。

更に現代では、「綺麗」+「可愛い」が複合した「綺麗で可愛くする技術」も見受けられる時代へとなってきました。

 

 

しかし、これからお話しする内容、そして当協会がこれから広げていきたい技術は

先述している「綺麗」や「可愛い」技術とは全く別物なのです。

 

未来を考えたときに、当協会が創る技術や考え方と

今あるそれぞれの技術や形と「共存が出来る」と思っており、「綺麗で可愛くする技術」の様に、さらに複合した技術へと変わることを期待しております。

 

そのためにも、いまは全く別の技術や形として広げていきますが、

それぞれの技術を持ち合わせてさらに良い未来になることを切に願っております。

 


 

私自身、カットをこだわっていた時期がございます。

細部に拘り、技術を向上させ、オリジナルの切り方やロジックを模索していました。

 

しかし、「自分の納得の行くスキルを手にした」後に、ふと思ったのです。

これは果たして、「誰」のためのスキルなのだろうか。と

 

「飼い主様のため」

確かに。思えば、可愛く切れたら飼い主様に喜ばれる

「自分自身のため」

結局は自己満でもある...

「犬のため」

あれ?不思議だな。

拘りを持てば持つほどに、カットに時間を掛ければ掛けるほど

「犬のため」から離れていっている気がする...

 

私はそう思ってしまったのです。

 

カット技術の向上は、ある一定の技術の線引きまでは必要に感じます。

それは作業時間の効率を上げることでもあり、飼い主さんが「これぐらいならOK~!」と思ってもらえるぐらいの技術が必要に感じます。

 

しかし仮に、飼い主さんが「これぐらいで全然OK~!」と思う割合(クオリティ)

自分の持っている技術100%中の60%のクオリティだとしましょう。

 

その状況で、60%以上のクオリティを出す必要があるのでしょうか?

(60%で全部止めなさいとかそういうお話ではありませんのでご容赦くださいませ。語弊がない様に)

しかし、そうした中で「70%、80%、将又90%」とクオリティを上げていくときに、

果たして「何のため」にクオリティを高めるのでしょうか。

 

 

ーー私は少なくとも「犬のため」にもトリマーをしていたい。

 

 


そう思い、当時の現状や犬が負う「負担」について深く考える事にしたのです。

 

そして、現職のトリマーさんの多くはカットについて学び、勉強の時間の多くを費やします。

 

「カット」が一番「犬」にとって負担になっているのでしょうか?

 

ーーいいえ。

 

トリミング作業に関して、犬への負担の大きいものは「お手入れ全般」の場合が多く、

お手入れについて深く考えているトリマーさんがほとんど存在しないことに気付きました。

 

ーー「お手入れ」をもっと負担がないモノに変えることが出来れば、犬への負担は大幅に減るのではないか。

 

ーー犬への負担を減らすことに注力すれば、真に犬に優しいトリマーに近づけるのではないか。

 

そして何よりも「トリマー」さんや「飼い主様」の意識が「綺麗にする、可愛くする」ことから「負担を減らす」ことに目を向けれるようになれば、もっと、

きっと先の将来は 今より良い業界の未来があるのではないか。

 

その様に思います。

 

長くなってしまいましたが、当協会を通じ様々な「負担を軽くする技術」お手入れに始まり独自のカットの技術、考え方、将来に向けて何を学ぶとどういうトリマーになれるのかを詳しく学べる場所にしたいと思います。

「犬の負担を減らすことの出来るトリミングサロン」を立ち上げるご協力も惜しみません。

 

そして、同じ意識や考え方の方を募り、ペット業界を明るく楽しい業界にしたいと思い動き出しております。

 

この数年がペット業界の大きな転換期になることを祈って。

 

ぜひ私たちと一緒に、ペット業界をより良いものへと変えていきましょう。

 

[一人でも多くの方のご協力が必要です。どうか、力を貸していただけませんか]


【31の若造が、本気でペット業界を変える物語】

 

ーー将来の有望な若者が、より良いペット業界で楽しく働ける様に。

  そして「犬」と「飼い主様」と「トリマー」が大切な絆で結ばれるように。

ーー飼い主様が「犬」を飼うと決断した事を、心から良かったと思えるように。

 

 

 一般社団法人

日本慣らしトリミング協会 

 

代表理事 小松 義仁